それでも「特定秘密保護法は可決すべきだ」と思っている人たちとってはそれは、「左翼的な考え」とか「平和ぼけ」とか「国防を真剣に考えていない」
ということになるのだろう。
よろしい、そういう考えもあるよね。
確かに国防は必要だ。そのためには機密は守らなければならない。そのとおりだと思う。
日本はスパイ天国だというではないか、確かにそれは事実だろうからスパイ君には諦めて帰ってもらうようにしなければならないよね。
実は日曜日、私は仲間と共に「特定秘密保護法反対」のフラッシュモブってやつに参加していた。
文章とは関係ありません(笑) |
そして、夜はそのまま仲間たちと渋谷のちょっと奥まった魚料理屋に飲みにいったのだった。
すると、目敏いCHI姉さんが例の裏切り者党首を見つけた。
みんなで「特定秘密保護法はんたーい」と言ってやった。たぶんそそくさといなくなった。
すると、私たちと大テーブルを相席していた二人の若者たちが「ニヤニヤ」と。
「お兄さんたち、うるさくしてごめんね、でも、特定秘密保護法には反対だよね〜」
CHI姉さん。
「いえ、残念ながら、僕ら賛成なんです」
「えっ!」
「えー、じゃぁ、お兄さんたち戦争になったらいくの?」
「行きます」きっぱり
「あっ、そう、そこまで言うならねぇ、いいや、色んな考えがあるってことで、これ以上突っ込まない」
「そうっすね」
といった感じ。
彼らはすごく礼儀正しくて、とても○特会の奴らみたいな感じではなかった。
そう、真面目に日本のことを心配している若者もいるんだよね。
でも、そういう本気で日本のことを心配するような彼らをよそに、この「秘密保護法」では、全く国防や外交のための重要な機密は守れない。
何故か?
まず、
外国人のスパイをこの法律では裁くことができない。
この法は日本国民が対象だから。
これで「スパイ天国でないようにしよう」っていうのが基本的にウソだってことがわかるよね、小学生でも。
秘密漏洩に関して、関係者に対して厳罰を処すってこと、つまり、罰の強化で漏洩を防ごうっていうのが、この法案の骨子なのに、罰を受けるのが、外国人スパイではないってこと。
まぁ、スパイって秘密が漏洩したことさえ気づかれないわけですけど。
最近ちょっと、ぶいぶい言っているらしいスタンフォード大学の日本人教授の言葉だとかを鵜呑みにしていた貴方、ちょっとは「あれっ?」って思ってくれたかな。
でも、外国のスパイの手に渡る前に情報を持っているのは、日本人だから、そこから出さないようにすればいいと考えるか。
それはある意味正しいけれど、ある意味間違い。そして、この法はそれに対して何らの関与も影響もない。
というのは、この法案は情報漏洩は何故起こるのかという、情報管理の要諦が全く意識されていないからなのだ。
情報漏洩は罰則強化だけでは防ぐことができない。
こんなことは、情報管理の常識なのであり、こんな法律をつくる前にやらなければならないことがたくさんある。
情報管理について言えば、企業であっても国であっても基本は同じ。
しかし、企業はまだ情報管理について従業員教育を徹底したりすることができるのだが、国とか地方自治体、官庁となると、従業員教育というようなことが大変やりずらくなる。
それは企業がその営利を目的とした組織の成り立ちに沿ったポリシーをつくれるのに対して、官庁などは組織保全は考えるものの、目的が何であるのかがわかりずらくなる。それは、即ち「何を守るのか?」ということが不明瞭だということなのだ。
さあ、ヒントはたくさん出したから、私が次を書く前に、自分で考えてみてくれ。
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