2008/12/31

地球のなおし方

 今年の秋、会社の机上に置いてあった「私の地球」がアクシデントでバラバラになった。


「私の地球」それは私が前職を退職するとき取引先の方々が「次の職場の机上に」とくださったものだ。Wikipediaのシンボルと同じく、地球儀のジグソーパズルになっているデスクトップファニチャーだ。パズルなので簡単にバラバラになる。

 しかし、バラバラになったジグソーパスルの復元。しかも、このパスルは絵ではなく、すべてが光沢のメタル、そうは簡単になおらない。そして、社内でジグソーパズルに興じてはいられない。

 私は紙袋に球体と散らばったピースを入れて自宅に持ち帰った。




 今年中にこの地球をなおすことができなかった。
 一年の終わりに自分の部屋の片付けを行いながら、来年こそは地球をなおすことにもっと貢献できたらと思う。
本物の地球でも、私たちが生きているのはこのパズルの地球のピースよりも薄い地表に過ぎない。私たちが壊しつつある大気圏も、このピースよりも薄い層だ。
 そう考えると、私たちはこのジグソーパズルをなおすようにこの地球をなおせるはずだ。

 なおす気にさえなれば。そして、あきらめなければ。

 まずは、きちんと事実を見ること。現実に何ができるのか、何をすれば、自分がジグソーパズルのひとつを正しい場所に納めることができるのかを考え、行動すること。

 折しも、イスラエルのガザ地区攻撃が激化してしまった。
だが、私たちは戦争が今も地球上のどこかで行われているという現実を見せつけられながらも、平和の大切さを感じ、平和を希求し、如何にすれば戦争がない世界を実現できるかを考え行動することができる。それは私たちの日常とかけ離れたところにあるものではないと私は思う。

israel

 私たちの日本が平和であり続けること。平和な日本が世界的な不況と言われる昨今に、地球をなおすことで豊かになること。

 戦争という愚かな行為が、敗者にも勝者にも何ももたらさないことは、先のイラク戦争でも証明された。ここ数年の愚かな行為に米国民も、それに振り回された他の国の人々も気がついたはずだ。

 戦争を行うことで利益が発生する(富が偏る)構造よりも、平和が実現されて子供たちが夢をかなえられる世界が少しでも大きくなること。飢えと貧困を少しでも無くすことが私たちの地球をなおすことに他ならない。
 そのために私たちができることはたくさんある。

 感動的だった11月4日の米国次期大統領の勝利演説の最後の一節を引用したい。壊れた米国が正しく立ち直り、日本ともども平和と未来のためのリーダーシップを発揮していくことを願って。

America, we have come so far. We have seen so much. But there is so much more to do. So tonight, let us ask ourselves if our children should live to see the next century; if my daughters should be so lucky to live as long as Ann Nixon Cooper, what change will they see? What progress will we have made?

This is our chance to answer that call. This is our moment. This is our time to put our people back to work and open doors of opportunity for our kids; to restore prosperity and promote the cause of peace; to reclaim the American Dream and reaffirm that fundamental truth that out of many, we are one; that while we breathe, we hope, and where we are met with cynicism, and doubt, and those who tell us that we can’t, we will respond with that timeless creed that sums up the spirit of a people:
Yes We Can. Thank you, God bless you, and may God Bless the United States of America.