2007/01/06

四十にして惑わず...

「四十にして惑わず」と言いたいところだが、この十年間は迷いっ放し、暗中模索もいいとろだった。だが、そうであるからこそ確信が持てることもあるのだと今は開き直りたい。
 四捨五入で四十となる、私のこの十年間とは、人生何度か目の挫折から方向転換してIT業界といわれるところに身を投じた十年であり、日本のインターネットの草創期からの十年と言ってもいいのだろう。それはまた、バブル経済が崩壊し、地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災などの国内の大事件を経て、日本の安全神話が過去のものとなったお先真っ暗時代に始まり、期待の21世紀の開幕は9.11事件、イラク戦争、などの決して明るいとは言えない事件の続出であった。「失われた10年」とも言われる時代とも重なる。迷いながらも、あっという間に過ぎた私の「不惑」の歳月以前を振り返りつつ、次なる時代へと結びつけられそうなことが書ければ幸いだと思う。

 こんなことを書き始めたのも、閉塞感が、もういいかげんに来るところまで来たのだから、振り子のゆり戻しがあってもいいだろうという僅かな期待からである。折りしも、米国では共和党が中間選挙で大敗した。小泉政権も終わった。日本ではまだきな臭い動きが止まらない感があるが、少なからず米国の動きに影響されることは間違いないだろう。 良い具合に影響されれば良いのだが。

 日本人は熱しやすく冷めやすい、そして忘れっぽいとつくづく思う。
「咽元過ぎれば熱さ忘れる」の喩えのとおり、そして「熱り冷めれば、」を繰り返す者たち。
過去を振り返り、歴史に学ぶことができないのは、今に始まったことでもないし、人間の宿命かもしれないが、つい先日のことも忘れて、今この瞬間しか見ないのは、いかがなものかと。

 苦言めいた話ばかりだが、ご容赦願いたい。

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